PPAP全面禁止された理由はなぜ?代替手段は何?ピコ太郎も反応!

2021年1月21日、日立製作所が2021年度から
PPAPを全面禁止することを発表しました!
一部ではピコ太郎がかつで発表し日本のみならず
世界的に爆発的ヒットを飛ばした「PPAP」が禁止された!
と、勘違いする人も続出した、このPPAP問題。

PPAPとは一体何でしょうか?

そのPPAPの代わりの手段とは何でしょうか?

ご紹介していきます。

 

 

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PPAP全面禁止された理由はなぜ?

PPAPとは何の略?

P=パスワード付きzip暗号化ファイルを送る

P=パスワードを送る

A=暗号化

P=プロトコル

の指します。プロトコルというのは「手順や規格、約束事」を意味します。

これはどういうことを意味するの?
ご紹介していきます。

 

よく、企業間の取引や同じ企業内でもEメールでファイルを送ることがあります。
そのままEメールにファイルを載せると、添付ファイルに記載された機密データが流出してしまうことがあるので、次の方法で添付ファイルを送るのが通例となっていました。

 

(1)送信したいファイルを暗号化

(2)Eメールに添付して相手に送る

(3)もう1通別のEメールでパスワードを送る

 

この方法にはメリットとデメリットを挙げます。

 

【メリット】

  1. 送信側にとっては手間がかからない
  2. (パスワードを記載したメールを手動で送るならば)誤送信防止につながる

 

【デメリット】

  1. 受信する方はパスワードが記載されたメールをいちいち開く必要がある
  2. 受信側のウイルスやスパイウェアを検出するセキュリティ機能が働かない
  3. パスワード自体は暗号化せず送るのでセキュリティ上意味がない
  4. 暗号化必要でないものも暗号化する風潮

 

そうなんです。
楽は楽なんですが、セキュリティ上のリスクが高すぎなんですね。

~出典:いらすとや

もはやPPAPは「やっておけばなんとかなる」という
形骸化しているといってもいいでしょう。
パスワードを記載した2通目のメールも流出してしまえば、
機密情報を記載した暗号がファイルは簡単に開くことができます。
そのため、この事態に対応する必要がありましたが、
長らく他の手段があっても、それを使うという風潮がなかったため、
PPAPはずっと使い続けられていました。

 

 

日立製作所の対応

業界的には、このPPAPを廃止する動きが広がっていました。
2020年11月にはお役所仕事として典型的なイメージのある
政府の内閣府において、PPAPを廃止するという動きが出たため、
日立製作所もPPAP禁止の流れにのった模様です。

2020年12月には平井卓也国会議員が
国会答弁にいてPPAP問題について解説しています。
4分ほどの短い動画なので、サクっと見れます。
下の動画、わからない人には何を言っているのか、
まったく理解できないでしょうね・・・

 

 

では、何かしらのファイルを取引先や
同じ企業間の社員に送りたいときは、
どうすればいいのでしょうか?

 

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PPAPの代替手段は何?

その答えは、Google DriveMicrosoft Meetといった
Google Workspaceの活用や、
Microsoft Teamsといった
クラウドストレージグループウェアを使うことです。
筆者の勤めていたベンチャー企業でも、
Google Driveを活用していました。
これによって、安全そして簡単に機密情報を共有することができます。
しかし、残念ながら使い方に慣れていない
取引先が多かったように思います。
Google Driveに保存したドキュメントや
スプレッドシートをフル活用していました。

 

~出典:https://www.g-workspace.jp/

 

例えば、企業がマスコミに向けて
発表するプレスリリースに関しても、
Googleドキュメントで文章を作成し、
必要な画像データなども、GoogleDriveに保存。
そしてそのリンクをメールで
報道機関に送るといった方法で、非常に手間が省けました。
固定されたPCで操作する必要はなく、
自分のGoogleアカウントさえもっていれば、
パソコンにこだわらずドキュメントを共有できるので、
テレワーク促進にもつながりますね。
そして、最低限な機能は基本的に無料で使えるので、
コストもかかりません。

~出典:いらすとや

 

 

しかし、実態が浸透するのには、
しばらく時間がかかりそうです。
筆者がある市役所さんとの取引の際は、
相変わらずFAXが主流です

 

~出典:いらすとや

例えば、役所が一斉に地元の企業に、
何かしらの数字の報告調査をお願いする場合は

 

FAXが届く

そこに必要な数字を記入する

FAXを送り返す

 

という流れです。
一応、最初に届いたFAXには

「Eメールでの数字入力をご希望される方はこちらへメールを送信して」

と書いてありますが、そこにメールをすると、
Eメールでエクセルが添付されてきます。
そして、PPAP問題と同じように、
1通目には添付ファイル、
そして2通目のメールでパスワードが届きます。
それを解凍して回答してメールを送る。

しかし

次の調査ではまたFAXが送られてきます
紙も手間もどんどん増える一方・・・
ハンコ廃止もそうですが、このデジタル化促進も、
スピード感をもってやってほしいですね!
河野太郎さん改革お願いします。

河野太郎さんの素顔は?次期総理大臣候補の1人になる経験の持ち主。

 

 

ピコ太郎も反応!

TwitterではこのPPAPがトレンド入りし、
ピコ太郎のPPAPと勘違いする人が続出。
それを受けて、ピコ太郎の公式アカウントも
この問題に反応していました。

 

 

ピコ太郎さんのPPAPブームは2016年のことでしたが、
2020年に入り、新型コロナウィルスの感染拡大によって、
次のようなPPAP2020バージョンの動画も公開していました。

 

まとめ

・PPAP問題とはEメールで暗号化された添付ファイルを送ったあとに、2通目でパスワードを送る手法

・手間がかかるのにセキュリティの観点でいうと意味がない

・暗号化する必要のないものまで暗号化しPPAPする風潮

・2020年11月から内閣府がPPAP廃止する動きに日立も同調

 

以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。

 

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