全国各地にフランチャイズ展開している「業務スーパー」。
順調に店舗数を増やし続け、今でも全国各地で月に数件も増え続けています。
今では業務スーパーの店舗数は全国で約900店もあり、
「日本版コストコ」といも言われています。
そんな業務スーパーのを運営する神戸物産の社長は沼田博和さん。
お父さんの跡を継いで31歳で社長に就任し、2020年11月16日で40歳。
現在過去最高の売り上げを毎年更新しています。
そんな急成長を続ける業務スーパーの社長沼田博和さんの、
年収、過去の意外な経歴をご紹介していきます。
プロフィール
・名前:沼田 博和(ぬまた ひろかず)
・生年月日:1980年11月16日 ・出身地:兵庫県 ・最終学歴:京都薬科大学大学院修士課程 |
~出典:https://www.kobebussan.co.jp/company/
沼田博和さんは2代目社長で、2012年、31歳のときに社長に就任します。京都薬科大学大学院修士課程を修了後、大正製薬で研究職として働きます。
ご実家は兵庫県加古川市。お父さんは食品スーパー「フレッシュ石守」を営んでいて、最初のころは店舗兼住宅で、1階がスーパー、2階が住居でした。家族経営のスーパーだったため、ご両親が肉を切ったり、商品を納品したり、魚をさばいている姿を小さいころから見ていたそうです。
そんな忙しいお父さんが1度だけ「勉強しなさい」を言われたことがあったそうです。小学生の時に成績があまりよくない時期があったそうで、そのときにずっとお父さんが博和さんの後ろで腕組みして勉強している姿を見ていたそうです。そして10歳ころまで厳しくしつけられていましたが、あるときにお母さんが「そういうやり方はやめて」とお父さんに言ってからは、放任主義のような状態になり、自由にやりたいことをさせてもらえるようになりました。
中学の頃の成績は中の上。高校に入ると最初のテストでいい点をとり、そして2回目のテストでは学年トップになります。それを昔から親交のあるお父さんの親友に報告したところ、お小遣いをくれるようになり、そこからお小遣い目当てに勉強を頑張るようになりました。
大学は京都薬科大学に進学しますが、3歳上のまじめで優等生なお姉さんの影響を受けて、手に職をつけられるという理由で薬科大学に進学したそうです。当初は薬剤師になるつもりだったそうですが、大正製薬に研究職として入社しました。
大正製薬では、錠剤や粉薬を作り出す部署に配属されます。そこで、いろんなことを試して改善をしたり、突き詰めていくという過程がとても興味深いと思うようになり、沼田博和さんは大正製薬で勤めた4年間について、今の仕事にもつながったと話しています。
今の仕事にも通じる部分があります。薬と食品という違いはあるにせよ、ものづくりの感覚、作っている側の気持ちもよく分かります。キッチンのテストレベル、フライパンを振っているところのレベルから工場に落とし込んでいくところへ規模を大きくすると、どんなことが起きるのかも大体想像がつきます。どんな仕事も懸命に打ち込んでいれば、ムダになりませんね。
業務スーパーって何?
業務スーパーで買い物をしたことがない方でも、この店構えを見たり、名前を聞いたことはあるのではないでしょうか?
緑色の看板に大きな白い書体で、デカデカと店名が書かれているのが特徴ですね。業務スーパーという名前ではありますが、一般のお客さんも商品を買えます。
商品は主に業務向けの大口ロットのものを小ロットで販売したり、無地なパッケージに調理例を記載したり、一般消費者にも買いやすい工夫がしてあります。
業務スーパーは、もともと飲食店などの食に関係する業務向け販売としてスタートしましたが、今では90%ほどが一般の消費者です。
2000年に業務スーパー1号店がオープン。オープンプンしたときは全くお客さんが入ってこなかったそうです。その理由を関係者で話し合ったときに
「業務スーパーという名前だから、一般のお客さんが入ってこないのでは?」
という意見が出たため、看板に「一般のお客様大歓迎」という文字を追加してから、徐々に評判が広がっていって現在に至ります。
確かに、筆者も初めて「業務スーパー」という名前だけを聞いたときには
「業務向けスーパーなんて人が入るのかなぁ?」
と思って、実際にお店の看板にある「一般のお客様大歓迎」という文字を見て
「あ、業務向けの商品を一般消費者や安く買えるところなんだ」
と思った記憶があります。お店は居抜き物件と呼ばれる、元々あったお店が潰れたところを少し手直しして、業務スーパーにしたところが多く、商品がたくさん積まれているという印象があります。それでフランチャイズ店は余計なコストも省いているんですね。
運営会社
業務スーパーのチェーンを運営しているのは、兵庫県加古郡稲美町に本社を置く、神戸物産という会社です。この会社は現社長の沼田博和さんのお父さんである昭二さんが1985年に創業。
業務スーパーのほかには、日本最大級にバイキングチェーン「WORLD BUFFET」、スーパーマーケット「Green’s K」、惣菜店「馳走菜」などを運営しています。
業務スーパーの売上がヤバイ
2019年11月~20年7月期の売上高は
2593億円(前年同期比18%増)
営業利益は
186億円(前年同期比29%増)
と絶好調!
過去最高売上高を更新中で、21期連続で増収を記録し続けています!
そんな急成長を続ける会社の社長の沼田博和さんの年収も、相当な金額なのではないでしょうか?
年収
沼田博和さんが自分の年収について公表したことはないようです。ですので、様々な情報を集めて推測してみました。
先でもご紹介した通り、神戸物産の売上高は2593億円、営業利益は186億円です。
上場企業が公開しているデータより分析した結果、
神戸物産社員の平均年収は474万円
というデータがありました。上場企業の平均年収よりも少し低いとされています。ですが、世間一般の水準からすると、平均的だと言われています。
上場企業や有力非上場企業に対して調査・公表した、社長の平均年間報酬のデータによると
社長の平均年収=社員の平均年収の8~10倍程度
がおおざっぱな数字と言われています。
これに当てはめると社長の沼田博和さんの推定年収は
3792万円~4740万円
ということになります。
資産
沼田博和さんは、神戸物産の株を大量に保有しています。神戸物産の株価は2020年11月現在で1株当たり3000円ほど。沼田博和さんが所有している、神戸物産の株式は1,020,000と公表されているので
1,020,000×3000=3,060,000,000
つまり約30億円の価値があります!おそらくそれ以外にも不動産なども所有していらっしゃるので、資産だけでも相当な価値があるようです。
まとめ
・京都薬科大学大学院修士課程を経て大正製薬へ入社
・業務スーパーは過去最高売上を更新中
・想定年収は3792万円~4740万円
・保有株式は約30億円の価値