鳥インフルエンザが全国で猛威をふるっています。
鳥インフルエンザの家畜が確認された地域は、
香川県から始まり
千葉、石川、富山にも広がり、
関東以南の地域を中心として
感染拡大が止まりません。
そして、鳥インフルエンザに
かかったニワトリは殺処分されます。
殺処分されるニワトリの数は、
何千、何万という膨大な数字になります。
なぜ鳥インフルエンザにかかったニワトリは殺処分されるのでしょうか?
殺処分以外の方法はないのでしょうか?
もし鳥インフルエンザにかかったニワトリから生まれた卵を食べても大丈夫なのでしょうか?
ご紹介していきます。
鳥インフルエンザにかかると殺処分する理由はなぜ?
なぜ鳥インフルエンザが拡がるのか?
人間界でインフルエンザの感染が拡がる理由は、
感染した人がくしゃみや咳をして、
ウイルスを含む飛沫をまき散らし、
それを吸い込んで感染する。
手についたウイルスを誰かが触ってしまい、
ウイルスが付いた手で顔を触る。
といった感染経路が一般的です。
では、鳥インフルエンザの場合はどうなのでしょうか?
鳥インフルエンザのウイルスは、
カモや白鳥といった渡り鳥が、
大陸でウイルスに感染して
日本にやってきます。
そして、ふんを介して
日本中に広がっていきます。
そのウイルスを含んだ
ふんが養鶏場に入ったり、
感染した鳥やそれを食べた
小動物やハヤブサなどが
養鶏場に入り込んだりすると、
その養鶏場のニワトリが
鳥インフルエンザに感染します。
引用元:https://www.maff.go.jp/
なぜ殺処分なのか?ワクチンはないの?
人間の場合は、インフルエンザにかからないように、
ワクチンというものが存在します。
もし、インフルエンザにかかったとしても、
タミフルなどの特効薬が存在します。
では、ニワトリもそういったワクチンを使用すれば、
何千、何万ものニワトリを殺処分せずに済みますよね。
ではなぜ養鶏場すべてのニワトリを殺処分するのでしょうか?
調査したところ、
鳥用のワクチンは存在します。
下の画像は、フランスの動物園で
飼育されている鳥に
ワクチンを投与している様子です。
引用元:https://www.afpbb.com/
しかし、世界のほとんどの国や地域では、
家畜として飼われているニワトリに対して
ワクチンを使用せず殺処分が行われます。
その理由として、ワクチンは
病気の発症を抑えることができても
感染を防ぎきれないから
だそうです。
~引用元:https://www.nishinippon.co.jp/
1羽でも鳥インフルエンザの感染が見つかれば、
密集状態で育てられているニワトリに
簡単に感染拡大します。
そして、その養鶏場だけでなく、
小動物や野鳥などにより、
近隣の養鶏場にウイルスが持ち込まれれば、
その地域全体に感染が拡がってしまいます。
そうならないために、
殺処分を行うことにより短期間でウイルスを殺し最小限の被害にとどめる
そうです。
鳥インフルエンザにかかったニワトリの鶏肉や卵は食べても大丈夫?
日本では、鳥インフルエンザに関して
家畜伝染病(法定伝染病)という位置づけがされており、
もし鳥インフルエンザが発生した場合、
感染したニワトリが殺処分されるなどの
徹底的な蔓延防止措置が行われます。
よって、鳥インフルエンザに感染した
鶏肉や卵が市場に流通することはありません。
~引用元:https://www.fsc.go.jp/
鳥インフルエンザウイルスと
人間のインフルエンザウイルスは
ウイルスの種類はまったくの別物です。
仮に鶏肉や卵などを食べたとしても、
鳥インフルエンザが人間に感染することはありません。
これは世界中どの国でも感染例がないので、
間違いのない事実だと言えます。
また、ウイルスは加熱処理をすれば死ぬので、
食品を70度以上に加熱すれば全く問題ないそうです。
鶏肉を生で食べることはあまりないので、
流通している鶏肉や卵は安全だと言えますね。
まとめ
・殺処分を行うことにより短期間でウイルスを殺し最小限の被害にとどめる
・鳥インフルエンザのワクチンはあるが感染を防ぐことはできない
・鳥インフルエンザにかかった鶏肉や卵は流通しない
以上です。最後までお読みいただきありがとうございます。