2020年11月25日アメリカ合衆国のユタ州南部の砂漠にて、謎の金属のような柱が突如出現。しました。高さは3.6mほどの巨大な金属の柱で、まるで1968年に公開された、スタンリー・キューブリック監督のSF映画『2001年宇宙の旅』に出てくるモノリスのようであり、様々な説が飛び交っています。そのモノリスとは一体何なのか?ご紹介していきます。
モノリスとは
wikipediaでは以下のように掲載されています。
モノリス(英語: monolith)は、建築物や遺跡の内で配置された単一の大きな岩や、幾つかの山々のように一枚の塊状の岩や石から成る地質学的特徴を表すものである。一枚岩(いちまいいわ)ともいう。
通常は、非常に硬い固形の変成岩または火成岩から成り立つ地質が侵食によって露出したものである。建築学においては、モノリスは先史時代の巨石建築物(megalith)と共通の部分がかなり見られるため、モノリシック教会(英語版)のような岩を切り出した建築物(英語版)の一部として使われたのではないかと考えられている。また、オベリスクや彫像、モノリシック柱(英語版)のように例外的に大きな石または巨大なアーキトレーブについては、採石した後にかなりの距離を移動したか、または、自然の力によって運ばれてきた巨大な迷子石を利用した可能性がある。
一言でいうと一枚の板状の岩や孤立した岩ということです。
今回アメリカで発見されたモノリスは金属製のもので、誰がいつここに置いたのかはまったくもって不明だそうです。発見された際の動画がありました。なんと、このモノリスは上空から羊の数を数えていたパイロットによって発見されました。
これが上空から撮影された、モノリスです。アクセス殺到により閲覧できない可能性があります。
The @UtahDPS helicopter was assisting the @UtahDWR in counting bighorn sheep in remote southern Utah Wednesday when the crew encountered something entirely ‘out of this world’…@KSL5TV #KSLTV #Utah
Photojournalist: @Photog_Steve5 pic.twitter.com/f8P0fayDIS
— Andrew Adams (@AndrewAdamsKSL) November 21, 2020
これはスタンリー・キューブリック監督のSF映画『2001年宇宙の旅』で出てくるモノリスのシーンです。奇妙な音楽とともに、猿たちがモノリスを発見し騒ぎ立てるシーンです。
この映画では、モノリスは地球外からやってきた物体で、これにより人間の進化が飛躍的なものとなったというストーリーになっています。
南極で発見されたモノリス
2018年10月17日、南極海で撮影されたものです。まるで人が作ったかのように薄い立方体にみえますが、実際の大きさは幅1.6㎞以上もある非常に大きなもの。これは巨大氷山から分離した氷とみられていますが、非常に珍しい自然現象であることがわかっています。
火星で発見されたモノリス
2008年7月24日、火星を周回しているNASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターによって写真が撮られ、2009年に発覚しました。画像を解析したところ、高さは約5mもあります。まるで人工物のように見え、オカルト業界では「火星人が作ったものだ」という説も登場。結果的には、このモノリスは崖の下にあり、崖の上から落ちてきた岩にしかすぎない、という説が有力となっています。ですが、こんな板状のものが地面からにょきっと出ている姿を見ると、やっぱり火星人の仕業なのか!?と疑ってしまいたい気持ちもよくわかりますね。
~出典:wikipedia
オーストラリアにあるモノリス
今まで紹介してきた1枚の板状のものとは少し違いますが、本来のモノリスの定義である一枚の板状の岩や孤立した岩という意味では、オーストラリアのエアーズロックもモノリスにあたります。
「世界の中心」「地球のへそ」と形容され、世界でもっとも愛されているであろう一枚岩の聖地 エアーズ・ロック。先住民アボリジニの言葉で、別名「ウルル」とも呼ばれています。
朝陽や夕陽を浴びて赤く染まる神秘の一枚岩。しかし、わたしたちが目にするその姿は実は全体のほんの5%程度。その大部分は地中に埋もれています。太古の昔は8,000m級の山で、その後の地殻変動等で土砂に埋もれて現在の姿になりました。
なお、エアーズ・ロックが世界最大の一枚岩と勘違いされがちですが、本当は世界で2番目。世界最大は次項でご紹介する「マウント・オーガスタス」です。
~出典:https://www.compathy.net/magazine/
パラオにあるモノリス
南の島、パラオのバベルダオブ島にある高台に、1.5m~2m弱ほどの石柱(モノリス)南北方向に2列並んだ遺跡、バドルルアウ・ストーンモノリス遺跡があります。
不思議なことにこの遺跡の石は、この島では産出しないとのことで、どこから運ばれてきたものでは間違いなさそうですが、いつどこから運ばれてきたのかはまったくもって不明だそうです。
地面に出ているのは2mほどですが、地下に6mもあるそうです。
まとめ
・モノリスは一枚岩、またはひとつの岩を指す
・一般的にモノリスというと映画「2001年宇宙の旅」のモノリスが有名
・火星にもモノリスが存在。おそらく自然にできたもの
・アメリカで発見された金属製モノリスは、誰がいつ置いたのか不明
以上です!最後までお読みいただきありがとうございます。